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「…くるしゅうない、くるしゅうある、くるしゅうない、
くるしゅうある…」
花占いのために 
たくさんの花を摘み 
たくさんの花びらをもぎ取った 
決断の責任を花に被せて 
無邪気に繰り返す呪文 
「…くるしゅうない、くるしゅうある、くるしゅうない、
くるしゅうある…」

こんな夜中にカラスが鳴いてる











くるくるくるるくるしゅークリーム
100均の6個入りのしなびった皮と少な目のクリーム
すくりーむしないよ
穴からしゅーしゅー
(はずかしい)
音がするのだ
「くうき、あんまし、いれちゃ、やだ、」
「いれちゃ、やだよぅ。。。」
(はずかしい)
しぼんでいく、大回転花びら通りを一人歩いていく、
わたしはこんなに、くるしい!くるしい!くるしい!くるしいー!
低空飛行のカラスを追い越して
ひとりごとしてる人の群れをかきわける
わたし、どこからきたんだっけ?
西の空がばら色に咲いてる

労働者のつばがたくさん入っているよー
泡立つペットボトル文化です
爪のあいだのまままっくろくろくろーむ
せっけんで洗ってもとれません
わたし、どこからきたんだっけ?
順番ってだけで泣いちゃう
なんでわたしが次なのかしろ
しゅーしゅーまっくろくろくろーむ
泡立つへったくそクロールばたあし
金魚!
職業差別と息継ぎの連続です

「きみんちから、流れてきたよどみを、
 ぼくが処理している
 だから滞りなく日が沈む
 太陽を沈めていく
 足のあいだから朝を垂れ流すのが、きみ」
線上ののまままっくろくろくろーむ

アルプスでは子ヤギの上で踊るのがスタンダードなんでしょ
じゃあわたしはお父さんとお母さんの上で踊る
積み重なる家系図をかけのぼっていけ
てんじょうはみえない、
どこまでいっても
西の空がばら色でまぶしいだけ

安心な僕らは旅に出たり
思いっきり泣いたり笑ったり
し、ようぜ
かっわいいんだ
せんち、めんたろうくん
消費者金融ビルの最上階で山手線見てる
男の子が好きなんだ
どっかいっちゃう
いっちゃう、
いっちゃう、
よ、

いくよ
くるよ
どっちよ

どっちにも
いかないで、

そんな関係じゃないスイッチ
くるくるくるるくるしゅークリーム
ばらばらばらばら
せんち、めんたろうくん
空あおぐ顔
かっわいい
花びら
はらはらはらはら
ぐう
はらへ
るーるー
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もうこれ以上
わたしたちの日々を
ばら色に染めようとするな
(はずかしい)
センチメンタルなんてものは
胸にしまいこんで
どこにやったかすぐ忘れてしまうのが一番だ
口に出すな
探すな
ほっといたって必ず
すぐそばにある
それがセンチメンタルで
足元にはいつも
わたしの帰る家が見える
どこからきたってかまわない
どこにたどりついたって
それが
いつでも帰る場所

くるしいのか
くるしくないのか
わからない
だから教えてほしい
息も出来ない瞬間が欲しいんだ
息も出来ない瞬間のために
たくさんの花が咲いて散った
スプリンクラー、まわって
みかん畑に虹ができる
だんだん畑が光って
わたしの瀬戸内海をみせてあげる!

君がいつか首をしめて
くれる

窓のないすいみん、
ぐうぐう
泡立つへったくそクロールばたあし
金魚!
今何時
はらへった

わたしの豊平川をみせてあげる!

えーわたし犬のオスメスって顔で分かるよー
あーマジおなかすいたし
てゆうか、これからどこ行く系ー?
足ばっかり露出したおんなのこたちが通り過ぎて
気がつけば線路沿いを歩いてる
ここはどこだっけ
まだ、わたしの家は遠い
それだけが分かって
既に
足が棒
ビート板でもうまく泳げなかったし
わたしきっと上手に溺れて死ぬよ
だれよりもはやく
うつくしく溺れて
沈むよ
太陽よりも
しずかに
えろいことしたい

ぼく、
とちゅう
君、
そんな関係じゃないすいみん、
男の子
(はずかしい)

舌をかむくらいの
えろいこと
はー、
なんでこんなことしてるんだろーって
天井がやけに
白い
4と5 





















放課後、おとこのこの家にだれもいなくて
なんかいもして、
帰り道の自転車が痛い
(片道1時間かけてすることかよ)
なんかさー
なにー!?
なんかさーーー、わたし、好きってなんなんだかわかんなくなっちゃったーー
だから、なにがーーー!?
風の強い砂浜で交わす
かみあわない大声の会話が
その頃のわたしたちのセックスだったから
もう喉もカラカラで
なにを伝えたかったのかも
わかんないし
どうでもよくなっちゃった
あんなに叫んでたのに
お前、むごいな
って電話の向こうで言われたのが
わたしたちの最後
梅津寺パークは3年前に閉園しました
学校帰りに急に海がみたくなって
2月だったから風が強くてとても寒くて
来るんじゃなかったな、
って思っても遅かった
わたしたちは、もう
来たのだから
自分の足で
ここまで

君のためだけに書いていた
毎日
思い出いっこあれば
生きていける
君も君も君も
これからもずっと私の一部だ
きっと私も君の一部になって
君を助けたり
苦しめたりする
覚えていて
走馬灯の走る馬には
私が暴れん坊将軍よろしく上手に乗ってる
お前なにちゃっかりしてんだよwwww
って君が噴き出したら
私の勝ちだ
人生をかけて
わたしたちは勝負してるんだよ
どっちが最後に笑わせるか
死ぬ気で笑わせにいくから
君も死ぬ気で
生きて
そして死ぬといい
それから下手糞な歌で
これまでのこと
なかったことにできる
また手をつないで
ふたりで
うちにかえろう
かえろう。
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詩「くるしゅー(仮)」:腐乱ちゃんと恨乱ちゃん
イラスト:ほとんど恨乱ちゃん
編集:腐乱ちゃん

キャスト
腐乱ちゃん(元子役):ともちゃん9さい
恨乱ちゃん(アイドルくずれ):ぬくみりゑ
アゴギ:span

今後の予定:ない
 
腐乱ちゃんと恨乱ちゃんへのオファー
tomochan_9_sai@yahoo.co.jp
水曜か日曜日で応相談 







リリパたのしかったです。
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