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渋谷円山町の赤いホテルで
薬の副作用で汗をかいたエロ本編集者の男に
28歳無職の女
(ゲーム会社勤務の、身体の関係がない男に養ってもらいながら詩を書いている)
のお尻の穴、以上は恥ずかしくって言えないところに指を突っ込まれているが
男はお●●●が入るからちゃんと息をしてと言う
AVでAV女優がお尻の穴を弄られたときにたらす特有のよだれがぽとぽと落ちる
いつもより低い声が出ている
女は大きくて長いものが入るのが初めてなので言う通りに息をする
吸って、吐いて、と言われる
身体がコツをつかんで入ってきたそれはとてもへんな感じなので
女はへんな感じになってきちゃったと言う
男はへんな感じになってきちゃったと語尾が上がり気味に繰り返す
女は詩を書いているので繰り返される言葉を活字に変換し縦書きに興奮した
いつもと違う特別な瞬間に興奮した
地元のイントネーションで東京っぽいと思った
なぜか上野駅が浮かんだ
男は衝動の渦の中から最適な女の声が出ることを選択している
女はその位置というより全体的なある光のようなものを感じた
男は指なのかお●●●なのか衝動なのかを静かにひきぬき
お尻で●●●がかたまるから早くトイレに行っておいでと言った
そして男は詩のような柄のようなメールの中で
The Beach BoysのPet Soundsだけを女にすすめ、連絡を絶った
ときどき再会すると、お●●●してるか、と言われる
女は頷きながら、お前とはまだだと思っている
お尻の穴だけだ、と思っている



現代詩フォーラム

アマゾンプライムビデオの「ドキュメンタル」シーズン1を観た
はじめて漫才コンビ「とろサーモン」のボケ担当久保田を認識した
エッチなぽっちゃり具合で
レンズの入ってない黒縁メガネをかけて
目の周りのひふがなんとなく黒くて
頭頂部が少しうすくなっていて
黒のタンクトップを着ていた
とツイートしたら
久保田にいいねされた
久保田の約1300いいねの中に
わたしのツイートが加わった
片想いがはじまった

言葉は磨いてきた
姿かたちは途上だ
わたしは久保田に姿かたちを見つかりたくない

両想いは運で
たいてい
髪型とかお化粧とか
痩せるとかは
関係ないとわかってるんだけど
今回ばかりは
久保田が
いちゃいちゃしたくなるような
見た目になりたい
いちゃいちゃしたくなったら
時々呼びたくなるような
見た目になりたい
適切な名前が付けられない関係になりたい

わたしは久保田と
何度も何度もいちゃいちゃして
飼ってるネコに本気で
ランダムに噛みつかれたい 

だけど久保田は美人好き
わたしはぽっちゃり
ある意味かわいい
ムーンライダーズ鈴木慶一に
「面白い顔してるね」
と言われた顔
痩せても
たぶん久保田好みにはしあがらない
しかもまだ痩せてない

よし痩せてみようと思いますわ
たぶんぜったい久保田と
いちゃいちゃの関係になれないけど
痩せることで
モテる回数が増えるかもしれないよ、
「ありがとうございまあす。」

かっこいいから
久保田の写真を部屋中に貼りたい
アマゾンで純正インク買って
プリンターに仕込んだ安いインク
ぜんぶ抜けるまでテストプリントして
用紙もつやつやの買って
インスタの
いいねした久保田を全部プリントアウトして
部屋中に貼りたい
たぶんしない
スマホを近くで見て目をつぶったほうが近い

お水を飲む子どもの喉から「神のみぞオンリーノウズ」ときこえる
愛したい愛したい愛させてくれ
きみをしょいたいんだ
きしょくないしょいたいんだ
わたし以外の生き物は
みなわたしからうまれたと
きみも思っているんでしょう

愛したい愛したい愛したい
ぜんかいにして発動させる
きみにだったらできる
きみの前でだったらなんだってできる
海はふたりが混ざり合ったにおいしかしない
わたしときみの過去
わたしときみの死骸が青く透過度が高い
水ではない
泳ぐ
終わってものこる
浮かび続ける
記憶のままのかたちで
言葉だけでいけるところがあるんだ

『今まさに人類愛、ネアンデルタール人との遺伝子配列の違いの絶滅と進化、
やがて恋に戻る』

きみも知っているんでしょう
一箇所だけふれていると気づいていれば
息を合わせて同時にどこまでもいけるとこ
それをどうしても
久保田としたいんだ
神のみぞオンリーノウズ
すべてを
きみと

ふたり無重力空間に浮かび
目をつぶると膨張している
名前はまだない
ネコの目に似た、
あの光は星なんだろうか


ここまで書いて、2017年6月9日、ハイボール500ミリリットル缶4缶と寝る前のくすりを飲んで記憶を飛ばし、とろサーモン久保田のツイッターにクソリプをした。消してしまったので内容は覚えてないんだけど人生を諦めたふりして、くそ諦めてない奴の、暗い暗い内容だったと思う。今一番憧れている人に何か言われないと、もう無理だと酔っ払った自分は判断した。久保田の引用リツイートが残っていた。ちゃんと答えてくれていた。わたしは人生がこのままだといやなんだとわかった。見た目よりも変えたいことがたくさんあるのだ。
酔っ払いの本人も何言いたいのかわからないクソリプにリプしてくれて感謝だ。
妄想の中を生き続けることはできないし、ほんとは孤独に強くないし、誰かといっしょに暮らしたりセックスしたり、料理をつくって意外とうまくできてほめられたりしたい。お弁当つくってバイトに出かけたい。人にやさしくしたい。人の寿命が延びたんだし、いくつになっても願いたい。札幌に時々帰ってお母さんの見舞いをしたい。しあわせになりたい、さびしくなくなりたいが常にあるのはおかしくないはずだ。いつかしあわせになって久保田さんに面と向かってちゃんと謝りたい。

昔書いた詩に既にほんとうに言いたいことが書いてあったので読みます。

最後に、「ちがあかビーバップ」



現代詩フォーラム
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翻訳の締め切りがあったので以上のテキストで提出したのですが、そのあと、これだとしあわせがゴールみたいでゴールまでしあわせじゃないみたいで、今もあるしあわせを意識したいと思ったのと、もっと、もう人間ではなく気体になりたかった。妄想の中で遊ぼうとしてたのに、泥酔したら妄想と現実の区別がつかなくなって、いきなり重たい彼女みたいなリプ飛ばして、そのまま寝てしまって、起きて消して、謝りのリプをしたけどそのときも泥酔だったのでとにかく記憶がない。で、記憶がないときの行動というのもわかってやってるというのは主治医に言われたことがあるし、酒を飲むときはスマホを押入の奥にしまうのを忘れないようにしたい。(しまうとなぜか取り出さないでそのうち寝る)
現実は受け入れる。気体になるとしてもまだ先なので。
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6月24日(土)、渋谷でこれを含め4篇朗読します。ぜひ遊びにきてください。

とろサーモンの単独ライブがとてもたのしみです…

遠足























二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはんによばれて
宗八の焼いたのと
煮物と
大根と人参をほそくきった味噌汁と
甘い玉子焼きと
たくあんと
ごはんを食べる

石炭で沸かした風呂に入る

布団の中で
手を顔に見立てて
物語をつくって
いつのまにか寝る




現代詩フォーラム
 

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黒い、毛の長いねこを飼っていた

みんなもらわれて
のこった一匹は
白くないしオスじゃなかったけど

玄関に出てきて見上げた
ママに「飼おうよ」って言った

味付け海苔がだいすきで
わたしもおやつにしてたし
ねこも喜ぶからよくあげた

だからはやくしんじゃったのかもしれないけど
そういう時代だった

高い絨毯の裏がしっかりしてるとか
ブランドの折りたたみ傘とか
ビールしか売ってなくて
果汁30パーセントで
そういう時代だった

小学生だし新築のマンションだったし
ねこが5階から落ちた
子猫だったから
家の中を探していたら
ピンポンが鳴って
1階の人が
無傷のねこを届けてくれた

何がそんなにかなしかったんだろう
泣いてると
鳴いたり
じっとそばにいたりした

ねむるねこのおなかに耳をあて
ちょっと重みをかける

ころころころころころころころころ


家族みんなさびしかったときに
一人暮らしをはじめたばあちゃんのアパートで
ねこはやせてった

「みみにゃんがしんじゃうかも」って
電話がきて
バイト先で泣いて
シュレッダーかけながら泣いて
早退していいよって言われて
会いに行ったら

ねこは立ち上がって
もうしなくていいのにって
おしっこをいろんなとこにして
賃貸の壁を爪とぎして
毛玉を吐いて
そのほうがましだと思った


ねこがしんで


友だちが娘を産んで
遊びにいって
娘がわたしの背中に寄っかかって
絵本を読みはじめた
声を出さずに
娘が静かに絵本を読んでいる

ねむるねこのおなかに耳をあて
ちょっと重みをかける

ころころころころころころころころ
CCF20160811_00000CCF20160811_00000 - コピー (2)CCF20160811_00000 - コピー現代詩フォーラム

噛み砕いたものを与える鳥の気持ちで触れないで眺めていた
「絵のようだ」っていう
こんなに部屋がゆがんでいるのにしあわせの絶頂なんだって

絵画の絵はがきの色は少しずらしてあり、記憶の中にだけ色がある

しあわせは点の集合ではないと思いたいけれど
点描のしくみを守るつもりはないけど
そうなんだけど
男の子と禁煙のにおいがして
こまる

じょうずに乗れば行ける場所ばかり歌われているし
恋をしていることになってる
問題がある
夢がある
持病がある

一気に近づく感じがやりたいというか食べたい
ぜんぶ飲み込んでしまってから考える
ペンダコの指をまっすぐにするため
痩せることにした
鏡張りの部屋じゃなくてよかった

ガムを噛んだ音で怒られた
名前と安否をSNSで確認するたび「お●●●してるか」とレスしてきた編集者は

あのレコードを教えてくれたし今も
あのレコードのイントロにいちばん似ていると思うし
副作用でたくさん汗をかいているし

君の恋人が死んだかつての海の日をもうみんな忘れかけてる
それだけで死ねる
ふくらはぎの砂がぽろぽろかわく

メガネをはずさないで
ちゃんと合わせて見てほしいので
小指を鼻の穴に突っ込む
ことばかり考えながら呼吸していた

少女の娼婦のスタンスで
待合室の童貞を誘う
なにかが割れたままする
童貞からウェブメール
誘われて
架空のポップスター
人差し指と呪文
前の恋の高揚を追い求めている

掃除機をかけたばかりの畳にころがって
ギターの音がする
おんなじとこばかり弾くので
眠ってしまう


早朝、
商品価値を知るすべての食べ物たちが
からすから逃げる


いま、
ハッピーだから
おっぱいだから
やわらかすぎて
純正律がきもちよくなっちゃって
チューして
ほんとはこうしたかったって
なんで
しなかったんだろ
したんだけど
つづかなくて
ずっとつづくことがしあわせなんでしょ
いましあわせじゃないの
きみと
ずっといっしょにいたかったよ
かえればよかったの
言ってくれたら
かえてちがくしたのに
ちがくしたのに
きみが

ばかだなって笑っても
だれかが笑っても
どんどん
夕暮れが青くていつも眠くなっても
眠っても
どんどん
さびしくなくなっても
はりさけそうな恋のうたは
どうしてうたうんだろう
においたち
恥ずかしくって
背景のない

ママとパパに似てない瞬間を固めて
それが今だってわたしなんだって
きみが鏡なんだって

言いたかったけど
言わなかったら
ずっとこのままでいられる

言いたかったけど
言わなかったから
ずっとこのままでいられる 
 現代詩フォーラム


(キムラ)
「はじめまして」

の夜のことを君は覚えているかい
東京、明大前、階段を上がる
猫に誘われた僕は怪し気なBARの中
回る円盤の上で踊る詩人
紙芝居みたいにハラハラめくられる運命の国
小演劇は小宇宙
実を言うと僕はあんまり覚えちゃいない
ただただ妙に生々しくて妙に美しかったことだけ覚えてる

ねぇ、君はあの夜のことを覚えているかい

 
(とも9)
オリーブと美少女みたい
少年が赤いダッフルコートで抱きっついてきたら
欲求不満熟女じゃなくたって忘らんない
けど君
の、目線は気にしないまま
演じた
という重要なこと
君と親密じゃないから気にしないままにやったの、あれが最初で最後ってこと。


(キムラ)
きっと恋だったんだよ
なんてチープな台詞でドラマにしよう
僕らの死生観を飲み下してあの夜を無理矢理ドラマにしよう
君が綺麗じゃなくてよかった
君が大切な、それこそ音楽の魔法みたいに
どちらかが死ぬまでとびきりドラマチックな友達でいよう
 

(とも9)
「なんでもいいや」「名前なんて」
「君も…◎×△(うまくきこえない、とぎれる)そう思うだろ」ってほぼ毎日 あ 焦がれたわるい大人みたく言ってんだ
君の肌のすべみたいにわたしもわたしやり直したい
そうでもない?
わるい大人、たのしい。
たのしい?。


(キムラ)
「名前は大事だよ」
「名前に意味はあるのか」
「僕にはわからないや」

君が死んだって僕は何も変わらない
まさか
冗談だろ
憧れが自分のせいで後ろめたさに変わる日が来るなんて
いつかの僕は知っていたかい
タイムマシーンがあるならぶん殴りたい自分が幾人かいる
そういうもんかい
「僕にはわからないや」
 

(とも9)
電子レンジでチンして出来上がった細胞がふるえてる
欲求不満熟女料理はラップがうすうすにはって
アツアツでじょうずにはがせない

「君はぜんぶわかってる、」「熱い。」
はがしかたググる、「わたしも。」「わたしもぜんぶわかってる、」

「わたし君のことぜんぶわかってる。」

って真夜中に電話越しで言って、
君とあの好きなうたの早朝の横断歩道をわたってみたい


(キムラ)
わかってるわかってるわかってるわかってるわかってるよ
わかったフリばかり重ねて何もわからなくなった
わかったフリばかり重ねて誰にもわかられないまま
わかったフリばかり重ねた食品サンプルのミルフィーユ
見せかけばかりで美味しくないから嫌われてしまった
今じゃ軽蔑してたインスタント食品にすら少なからず憧れている
クソみたいなインディーズバンドのアビーロードのパロディジャケットみたいで
でも部屋の隅 重ね続けたその一枚一枚がいつか未来になるかもって
気づかないフリして重ね続けてるコドモとオトナの間
群青の初夏


(とも9)
君にわたしのカメラの中の青空どうしても見せらんない
海風と砂まみれはわたしとカメラの中だけで
いっしょにいた大好きだった人とカメラの中にさえいないんだから
振ると砂の音がする真夏のカメラ
「熱い。」

「音楽は魔法じゃない」って、
「言葉は呪文じゃない」って

とうにわかっちゃって
わたしの声「かわいいは正義」
だから、これから、
ささやく未来にさいてわるくない
君はおしゃべりすぎる!(わるくない)!

横断歩道は早朝の新宿で、
真夏の夜行バス目がいたくてまぶしくてからだもいたくてべとべとしてやけにひろい横断歩道
すれちがう君と
どうするかまだぜんぜんわかってないって

まるでさよならじゃないみたい
「はじめまして」
って、ぜんぜんさよならじゃないみたい  



まだまだ先の話なんだけど
ぼくがじいちゃんになって、はげちゃんになっても
バレンタインチョコ、たんじょうびプレゼント、ボジョレヌーボー
あける瞬間みててくれる?

真夜中3時すぎたら
チェーンかけられてこまる

ぼくが必要なきみ
おとうふとあげとねぎのおみそしると焼きジャケと納豆と味付けのりの
朝ごはんたべたい
ぼくが64歳になっても

きみだって年をとる
きみとぼくだけの言葉ささやいて
そばにいるから

ぼくは電気が切れたらあの高いブレーカー持ち上げる役に立つ男
きみは背が小さいから暖炉のそばでゆらゆらセーター編んでる

日曜の朝はぜんぶの窓全開でドライブに行こう
庭をいじって 草をむしって

なんだか

ぼくが必要なきみ
ちょっとべちょっとしたチャーハンつくる
ぼく64歳だからもたれちゃうけど

毎年夏には田代島(じま)に小さな別荘を借りてネコの写真いっぱい撮ろう
高くないといいね
500円玉貯金しよう

きみのひざにはかわいい孫
ひろねちゃん、とんぼちゃん、ともちゃん、ねこちゃん

リプじゃなくてファボじゃなくて既読じゃなくて電話じゃなくて表情じゃなくて
手紙がほしい
きみの字の手紙がほしい
声に出せない言葉たち、ゆらゆらならぶ
ぼくちょっとずつ死んでゆくから
だからこの解答用紙を埋めて
「俺のものは俺のもの、お前のものは俺のもの」の
ほんとうの意味を教えてください

ぼくが必要なきみ
土曜の午後はじゃがいもゆでただけのやつバターしょうゆで食べよう
録画した探偵ナイトスクープみよう

ぼくが64歳になっても

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